今回はちょっとマニアックな内容です。
先日関東を訪れる機会があり、折角なので横須賀へ行ってまいりました。
人生初の横須賀です。
ちょうどお昼の時間ということもあり、まず初めに腹ごしらえ。
まあ海軍さんのお膝元に来たわけですから海軍カレーをいただきましょう。
味は.当時の味を再現しているらしく、結構甘めというかマイルドな感じです。
個人的にはもっと辛口の方が好みですが、これはこれでコクがあって良い。
お客さんも増えて来たのでちゃちゃっと食事を済ませて店を後にします。
本命はこれからです。
正確にはこの船からの景色です。
受付を済ませ、桟橋につくと早速見えてきました。
横須賀基地!!
ここからは船から見えた艦艇をご紹介
SS(潜水艦)は任務の特性上その船体には番号が書いていないため、具体的な艦名を判断することは困難です。
ただ、船尾の舵がX字状になっているため、そうりゅう型かその次級であるたいげい型であることがわかります。
こっちは在日米海軍のアーレイバーク級の2隻。
艦橋に特徴的な白い六角形状のものが見えますが、これはレーダーです。
こいつを載っけているのは航空機やミサイルを打ち落とすことに特化したイージス艦というタイプで、最近ニュースなどで皆様も耳にすることがあるのではないでしょうか。
やたらめったらお値段が高く、米海軍を除けば世界中の海軍には小型版のフリゲートタイプも含めてたった23隻しかいない高級品です。
米海軍にはそんな高級品を後述のタイコンデロガ級も含めて90隻前後保有しています。うーん、金持ち海軍......
因みにDDGとはDDが駆逐艦(destroyer)、Gがミサイル(Guided missile)を意味しています。
海自護衛艦では初の全通甲板を採用したひゅうが型の2番艦。
近くで見るとやっぱりデカい!全長はなんと約200mもあります。さっきのアーレイバーク級が大体160m無いくらいですからその大きさが伺えます。
このDDHいせ、普段は長崎県佐世保基地を母港としているのですが、今日は訓練か何かで横須賀に来ていたんだとか。
因みにこれよりも更に50m程大きい、DDHいずもと云うのが横須賀には配備されているのですが、今回は豪州に遠征しているらしいとのこと。残念......
尚、DDHはDDが駆逐艦(destroyer)、Hがヘリコプター(helicopter)を意味しています。
写真だとわかりにくいですが、DDGと同じ白い六角形が艦橋と後部構造物に確認することができますので、こちらもイージス艦。
先ほどと違うのはDDGではなくCGという点。CGのCは巡洋艦(cruiser)を意味しています。
現代海軍の花形、それが航空母艦。
こいつ1隻でその辺の中小国の空軍を圧倒出来る航空戦力を有しており、お供の空母打撃群も含めると原子力潜水艦や先ほどのイージス艦まで付いてきます。
尚、くっそ強いだけあってお値段もアホみたいに高く、最新型のジェラルド・R・フォード級は1兆数千億円もするのだとか......
因みにCVNは、空母の源流が巡洋艦ということもありCが巡洋艦(cruiser)で、Vが飛行(英語でaviation、仏語でvolerと諸説あり)、Nが原子力(Nuclear-powered)を意味しています。




左の変わった形をしているのが試験艦「あすか」、右の全体的に箱っぽい形をしているのが掃海母艦「うらが」。
試験艦は海自の様々な装備などを載せて試験を行うための艦艇で、海自にたった一隻しかありません。先日もとある装備の実験を行って界隈をざわつかせていました。
掃海母艦と掃海艇は掃海隊群に属する艦艇で、掃海、つまり海の掃除を担当する艦艇です。まあ掃除といっても相手はゴミではなくて機雷(海の爆弾)なんですが......
油船40号は湾内などで、艦艇への燃料補給を目的として配備されています。因みに油船は「あぶらぶね」と訓読みで読むのだそう。
自衛隊というと、何かと戦闘艦艇が表舞台で取り上げられがちですが、彼らが縁の下の力持ちとして活躍しているからこそなんです。
再度、海上自衛隊の潜水艦。
こちらは船尾の舵が十字なのでおやしお型。
私の世代では潜水艦といえばおやしお型でしたね。
こちらは海上自衛隊の艦艇にあって、戦闘任務とは全く無縁の艦艇です。
その正体は国内外の要人や海外の将校等を迎賓するための艦艇で、会議や会食、懇親会などを開催できるよう専用の設計がなされています。
その特殊性から海の迎賓館なんて呼ばれることもあるのだそう。
なお、災害時には医療支援や救難指揮といった任務も行うこともあるんだとか。
やたらのっぺりしているこの艦艇。
最近新設されたタイプで、負担が増大する海自において、沿岸防備や対機雷、対潜、監視等の多種多様な任務を請け負うために建造されました。
昔の沿岸防備をになっていたあぶくま型からの発展形みたいなイメージですかね。
ステルス性を非常に意識しているため見た目は似ても似つかないものになっていますが。
因みにFFMは、FFがフリゲート(Frigate)、Mが機雷(Mine)や多機能(Multi-purpose)という意味です。
あさぎり型は海自汎用護衛艦の第一世代の艦艇として、前級のはつゆき型と共にこれまでの護衛艦隊を支えてきた艦になります。今は旧式化も進み、各地の二桁護衛隊(昔でいうところの地方隊配備艦隊)所属として日本近海の防備の任についています。
とわだ型は、当時の外洋補給能力が極端に低かった護衛艦隊に補給艦を随伴させるために建造されました。次級のましゅう型と共に、海外派遣など外洋での活動が増える今日の海上自衛隊の活動を支えています。
こんごう型は日本初にして、世界でも米海軍以外に配備された最初のイージス艦になります。就役から30年近く経過し、老朽化や旧式化が進んで来ましたがBMD(弾道ミサイル防衛)任務や防空任務の重要性から万年金欠の自衛隊ではまだまだ最前線でこき使われそうな予感。
在日米海軍側の地域にひっそりと佇む小さなシルエット。
その就役はなんと1945年!!実は艦歴80年近い歴史ある艦艇です。
とは言っても20年以上前に自走機能は取り払われており、基本的に入渠などで将兵が一時的な生活拠点が必要な場合に宿泊施設として利用されています。
という訳で50分程度の旅でしたが、めっちゃ楽しかった!