大分日帰りドライブ その④

マチュピチュで一息ついた後、向かう先はいよいよ由布院・別府方面である。

が、今回はその道中でのお話。

 

宇佐から国道387号を南下し、玖珠町市街地に入る直前で左折。少し細めの山道に入ると、ややっ、道路の路面が急にコンクリート舗装へと変化しているではないか。

一体何故......

その界隈に明るい方ならもうお気づきであろう、ここは県道679号川上玖珠線、所謂「
玖珠戦車道」の一部である。

陸上自衛隊玖珠駐屯地には戦車部隊(西部方面戦車隊、旧第4戦車大隊・第8戦車大隊)および水陸両用車部隊(水陸機動団戦闘上陸大隊)が駐屯しており、主に10式戦車・水陸両用車AAV7が駐屯地と日出生台演習場間を往復するため、道路を傷めないよう、コンクリート舗装となっている。このコンクリート舗装の道のことを「玖珠戦車道」または単に「戦車道」と呼称している(出典 Wikipedia

(川上玖珠線を登り、三叉路を右へ入るルートが戦車道。今回は左に入り、由布院へ抜ける)

うねうねと戦車道を登っていき、同乗する知人に、民間人の答礼は左胸に手を当てるんですよ~、なんて雑学を披露していると、早速OD色の車列に遭遇。

恐らく73式大型トラック(3 1/2tトラック)であろうか、大きい車体を上手いこと運転しているが、タイミング悪く、道幅が少し狭まっているところで自車と離合することになってしまった。

こちらは時間もあるし、登ってきているのは一台である。さっと左に幅寄せし、車列に道を譲る。

上手く意図が通じてくれたのか、車列が動き出す。そして離合の際に、ありがとうと言わんばかりに敬礼を返してくれたではないか!これにはテンション爆上がりである。さっき知人に話していた雑学などすっかり忘れ、思わず挙手の敬礼で答礼をしてしまったのはいい思い出である。

 

さて、更に道を登り戦車道と別れを告げ、県道679号を走っていくと、右手に広大な高原が見えてくる。

西日本最大の演習場、「日出生台演習場」である。

演習場はかなり広い......故によく見えない

演習場を見てみると、黒い影があちらこちらで動いている。目を凝らしてみると、どうやら車両のようだ.......が、遠すぎてよく見えない。こんな事なら双眼鏡を持ってくるんだった、と後悔しても後の祭りである。

 

さらに道を進んでいくと、演習場の正面入口が見えてきた。奥には陣幕なども見える。

なにやら演習を行っているらしい。(後日調べてみると、陸上総隊や西部方面隊が大規模演習を行っていたとのこと)

入口とは反対側を見てみると、なにやら履帯が付いている車両を発見。形状からして78式戦車回収車のようだが、如何にもな車両に私と知人はwktk状態である。

78式戦車回収車 出典:Wikipedia

と、今度は正面ゲートから車列が出てきた。早々と車を発進させ後を追う。

何々、車両後部を見ると”42即連”の文字。つまり第42即応機動連隊で、彼らは北熊本からやってきたらしい。

というか42即連ならキドセンがいるじゃないか!と一瞬思うも、どうやらこの車列にはいない様子。界隈の報告によると参加は確認されていたようなので、ここは心残りである。

16式機動戦闘車(通称キドセン) 出典:Wikipedia



そんなこんなで良いものを見れたとほくほく顔の我々は、交差点で陸自一行と別れを告げ、いよいよ由布院へと入ったのであった。

 

大分日帰りドライブ その⑤へ続く

 

 

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